「自閉症」について 4

わがままで、単に自分かってな子どもは、手こずらせますけれども、2回、3回としかり、注意し、その子どもの身になって理解してやるならば、それなりに従順になるでしょう。


知恵遅れの子どもは、何回言いきかせても、同じ失敗や、ききわけのないことをしでかしますが、それでも、知能相当のところに立って、単純な動作をくり返させることによってある程度、おとなしくなりましょう。


しかし、自閉症の子どもは、その子どもの「身になって理解する」ことがきわめてむずかしいのです。


なぜ、ひとつの行為をするのにあらかじめ手を3回たたいたうえでなけれぽはじめられないのでしょうか。


きまった儀式をしてからでなければエンジンがかからないのでしょうか。


わかっているらしいのに、同じ失敗をし、言葉が通じないのでしょうか。


要するに、さきに言った「足で歩き」「頭で考える」というわれわれの常識が通用しないのです。


まるで、人間の形をしたロボットや火星人が目の前に出現したような、当惑ともどかしさと、不気味さとをわれわれに感じさせるのです。

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